看護師は女性が多い職業であることから、結婚や出産を機に働き方を見直したり、子育てのブランクを経て異なる職場に復帰したりと変化が大きい傾向にあります。それだけでなく、定年や年齢的な事情で一度看護師を引退した後、再就職をする人もいます。看護師の資格は持っているだけで仕事があるため、年齢問わず働き続けられるでしょう。このように、自身のこれまでの経験を活かして、第二の人生として歩むキャリアをセカンドキャリアといいます。セカンドキャリアとして、病院勤務の看護師が、再び病院の看護師として働くことも可能ですが、今まで培ってきた知識を活かしつつ、新たな分野でスキルを身につけることもできます。
例えば、ケアハウスやグループホーム、デイサービスや訪問看護など、病院以外の現場で活躍することも可能です。その中でも訪問介護は、柔軟な働き方ができるため、セカンドキャリアとして最適です。夜勤がなく生活リズムがとりやすいのが特徴です。雇用形態も様々で、直行・直帰、短時間のパートとしても働けるところもあります。土日の休みも多く、日勤のみでも給与が高めです。ケアの中では看護師としての経験を活かしながら、利用者さんに寄り添うことが可能です。利用者は高齢者に限らず、様々な年代の方がいます。利用者やその家族と、じっくり向き合うことになるため、絆が深まりやすくやりがいもあります。ただ、それだけ相手との距離が近くなる訪問看護は、経験や知識はもちろん、人としての信頼感や器の大きさが求められるといっても過言ではありません。経験を活かせるセカンドキャリアを検討しているベテラン看護師は、特に需要が高いといえるでしょう。年齢を重ね、転職を検討しているのならぜひ、訪問看護に就くことを考えてみてはいかがでしょうか。