看護師の定年は法的には定められていません。しかし、実際の定年事情としては、看護師が公務員の一員であるという考えで、公務員の定年に準じた60歳から65歳の間で定年を定めている医療機関が多いのが現状です。また、定年後も看護師として働きたいと考えている看護師も多く、契約社員や嘱託、非常勤などの形で再雇用する医療機関も増えてきています。看護師が定年後に再就職する際の注意点は3つあります。その1つは報酬などの待遇面に注意することです。定年後は体力面で不安が生じても不思議のない年齢になります。それを加味して再雇用してくれる職場では、比較的楽な雇用形態で雇うことを考えています。楽な分報酬は激減しますが、その中でも自分のできることや資格などをアピールして無理のない範囲で自分の能力に見合った待遇を与えてくれる職場を選びましょう。
2つ目は仕事内容を十分に確認して再就職先を選ぶことです。再就職先が今までと同じ病院の場合は質問や相談ができるのでさほど心配はいりません。しかし転職サイトやハローワークなどで今までと違く施設で働く場合は、そこでの仕事内容をしっかり確認する必要があります。特に現在需要が多い老人ホームなどの介護施設での仕事は、体力的に厳しいこともある為仕事内容や勤務形態をしっかり確認しましょう。もう1つは、再就職後に働ける期間を確認しておくことです。最長で何年働けるかはその職場によって違います。短い期間で働けなくなる場合は、また就職活動しなければなりません。自分が働く目標年齢まで雇ってくれる職場があれば申し分ないでしょう。